「〇〇さん、何か意見がありませんか?」
そんなことを急に聞かれて戸惑った経験ありませんか?
特に意見なんてない、もしくは意見はあっても的外れな意見なんじゃないかと自信が持てない・・・
そんな方に、自信が持てる意見を作るための4STEPを紹介します。
・自分の意見が持てなくて悩んでいる
・意見はあるけど自身が持てない
・周りの人の意見に流されてしまう
・自分で決断するのが怖い
1.問題を明確にする
2.目的を明確にする
3.課題を明確にする
4.具体的な解決策を提示する
文章にするとなんだか難しそうに感じるかもしれませんが、これは普段、あなたが物事を決断する上で無意識に行っている事です。
例えば、あなたが入社して間もない新入社員だったとします。
上司から「1週間後に〇〇会議をやるので、必要な人アサインしておいて」と言われたとします。
そんな時、あなたはどんな行動をとりますか?
「誰をアサインすべきかを知っていそうな人に聞く」という方が多いのではないでしょうか。
その判断を、4STEPに落とし込むと以下のようになります。
問題:誰を呼べばいいのかわからない。
目的:会議を滞りなく進めるために、会議に必要な人をアサインする。
課題:出席すべき人を明確にする必要がある。
解決策:上司や知ってそうな周りの人に聞いてみる。
この4STEPは自分の意見を構築したり、自分なりの決断を決めるうえで、無意識に行っている行動を細分化したものになります。
ですが、議題が複雑化したり、難易度が上がると、どうしても無意識には整理出来ず、頭の整理が出来なくなってしまいます。
そのために、この4STEPを意識的に行うことで、複雑な議題においても、自分なりの意見や決断を持てるようになります。
では、それぞれのSTEPについて「少子高齢化についてあなたの意見を教えて下さい」と言われた場合を例に解説していきます。
少子高齢化は何が問題なのか。
知ってる範囲で構いませんので、少子高齢化により発生する問題を一つ以上挙げてみてください。
・将来貰える年金が減ってしまい、老後の生活が苦しくなる。
・年金がもらえる年齢が上がってしまうため、高齢者になっても働き続けないといけない。
などが挙げられると思います。
ここで気をつけていただきたいのは、しっかりと問題提起されているかどうか、です。
例えば、「少子高齢化により、高齢化の人口に比べ、若者の人口が少なくなっているため問題だ」と言われても、いったいそれの何が問題かが分かりません。
こういう時は、「それの何が問題なのか」を2,3回掘り下げてみると良いでしょう。
高齢者が増え、若者が少ないことの何が問題なのか?
→農家の高齢化が増え、後継者がいない
後継者がいないと何が問題なのか?
→農業をする人が減り、野菜の生産量が減ってしまう。
野菜の生産量が減ると何が問題なのか?
→野菜の高騰が発生することで、出費が増え生活が苦しくなる。
生活が苦しくなるのは問題ですよね。ここまで掘り下げれば、誰もが問題だと認識してくれます。
問題を解決する事で、自分が、もしくは周りの環境がどうなって欲しいかを考えてみましょう。
・老後にお金に苦労することなく、やりたかった趣味に没頭したい。
・農業の後継者候補を雇い、農作業の負担を軽減したい。
ここでも、「何でそうなりたいのか?」という深掘りを2,3回行うことで、本当の目的が見えてきます。
例えば、年金支給年齢が上がるという問題を解決し、「50歳くらいで年金が貰えるようになりたい」という目的を思いついたとします。
なんで50歳で年金がほしいのか?
→サラリーマン人生から早く抜け出したいが、お金には困りたくない。
なぜサラリーマン人生から早く抜け出したいのか?
→仕事でストレスを感じる生活を長く続けなくない。
つまりこの場合の目的は、「50歳までに、お金に苦労することなく、ストレスフリーな生活がを過ごせるようになりたい」となりますね。
目的は具体的であればあるほど、次に考える課題や解決策について考えやすくなります。
逆にここがぼやっと抽象的だと、課題や解決策が見えてきません。
まだまだ抽象的だなと思ったら、もう一段階掘り下げてみましょう。
ここでは自分が解決すべき課題を明確にします。
課題を抽出するには、問題と目的のギャップを埋めるためにはどうしたら良いかを考えます。
例えば、目的として設定した、
「50歳までに、お金に苦労することなく、ストレスフリーな生活がを過ごせるようになりたい」
これに対し、現状の問題は、
「年金がもらえる年齢が上がってしまうため、高齢者になっても働き続けないといけない。」
となります。この問題と目的のギャップを埋めるには何を解決すれば良いか、を考えてみます。
この場合は、
「50歳から年金が貰えるようになる年齢(仮に70歳とする)までの20年間の生活費を工面する必要がある。」
という課題が挙げられます。
問題と目的が具体化されていると、課題も挙げやすくなります。
逆に課題がなかなか挙げられない場合は、一度問題と目的に立ち戻って、具体化するようにしてみて下さい。
課題が見えてきたら、それを解決するための具体策を考えましょう。
前述のように、
「50歳から年金が貰えるようになる年齢(仮に70歳とする)までの20年間の生活費を工面する必要がある。」
という課題があったとします。
これを解決するには、
・50歳までに20年間の生活費を貯蓄しておく。
・50歳から20年間は、別の収入源から生活費を賄う。
などが挙げられますが、どれも具体性に欠けています。
ここで役に立つのが、やはり深掘りです。「どうやって?」を2,3回自問自答してみましょう。
「50歳から20年間は、サラリーマンとは別の収入源から生活費を賄う。」について、深掘りしてみます。
どうやって収入源を増やすのか?
→IT企業で働いたスキルを活かし、プログラマーのフリーランスとして収入を得る
どうやってフリーランスとして稼ぐのか
→クラウドソーシングを活用する。足りないスキルはこれから副業として初めて、案件をこなしながら経験を積む。
掘り下げることで、より具体的な解決策を見出す事が出来ました。
ここまでできれば、あとは自分の意見としてまとめてみましょう。
少子高齢化により、年金が受給出来る年齢が上がると言われています。
私は現在サラリーマンで、毎日仕事でストレスを感じる生活を送っています。そんな生活がさらに延長されると思うと将来が非常に不安です。そして同じように感じている若者も少なからずいると思います。
これからはその不安を払拭すべく、副業により収入源を増やし、会社を早めに退職しても生活できるよう行動を起こす人が増えてくるのではないかと考えています。
これまで実施してきた4STEPを行い、それらの情報を組み立てることで、立派な自分の意見を作ることが出来ました。
さらに、しっかりと中身のある自分だけの意見となるため、自信をもって提示することが出来ます。
もうお気づきの方もいるかと思いますが、意見を作るプロセスは、決断をするプロセスと同じです。
そのため、この4STEPを採用することで、自分の決断を持つこともできます。
今回の場合だと、少子高齢化を皮切りに、将来への不安を払しょくするために副業を始める、という決断をすることに繋がります。
また、副業を始めた後でも様々な問題が発生すると思います。
その時は、都度この4STEPを繰り返し行うことで、自信を持った決断をその時々で行っていけばよいのです。
この4STEPを行う上でオススメしたいやり方があります。
それは、紙に書きながら実施することです。
紙に書くことで、自分の考えを客観的に見ることができ、頭が整理されていきます。
4STEPそれぞれの質も向上し、さらに悩む時間も減るため、より早く解決策まで導くことが出来ます。
実践する際は、是非紙とペンを用意して実践してみてください。
この記事を書く上で、参考にした書籍を紹介させてください。
「意見」というのはどういうものなのか、を明確に示したうえで、意見を作るための方法を論理的、かつ丁寧に噛み砕いて説明されています。非常にわかりやすく解説されているので、サクサク読むことが出来ます。
「リ・フレーム思考」と呼ばれる思考法を用いて、常識というフレームを改めて疑い、欠陥を見出し、再構築することで、より洗練されたフレームを構築する方法を紹介しています。実例も踏まえて紹介されているので、非常に理解しやすく、読んでいて納得できる書籍です。
200万冊以上が月額980円で読み放題となり、かつ初回30日間は無料で利用できます。
無料期間中に好きなだけ書籍を読み、解約してしまえば、無料で書籍を読むことが出来ます。
是非この機会に体験してみてください。
自分の意見や決断に自信を持つための4STEPを紹介しました。
1.問題を明確にする
2.目的を明確にする
3.課題を明確にする
4.具体的な解決策を提示する
この4STEPを都度実践する癖をつけることで、より早く自分の意見や決断を持つことが出来るようになります。
最初は時間がかかるかもしれませんが、めげずに継続してみることをオススメします。